ポンコツ夫婦の旅日記vol 1鳥羽編Day2.road to志摩

さて、前回まではコロナ禍を経過した後の「GO OUT」という世間の時勢にまつわるカテゴリーを採用していました。しかし、コロナが5類に変更になったことや、外国人観光客受け入れの規制がほぼコロナ禍以前の水準に戻ったことを踏まえると、いつまでもコロナ禍のイメージが残る表現は考え物だと意識するようになりました。


そこで、今回は「ポンコツ夫婦の旅日記」というカテゴリーを新設することにしました。以前のタグ「GO OUT」と内容はさほど変わりません。むしろ、メッセージ性よりも、参照として活用していただけるような情報性を重視していきます。


もっとも、一貫したメッセージは残し続けたいと考えています。それは、「死が二人を分かつまで」というものです。そして、その後の誓いの「健やかなるときも病むときも順境にも逆境にも、常に真実で愛情に満ち、お互いを支えあう夫婦」を目指していきたいというメッセージです。ただ、目指していきたいというオチではありますが。

筆者の周りでは、子育ての最中に夫婦が会話をしなくなったという声をよく聞きます。対照的に、我が家は子宝に恵まれなかったせいもあるのか、自称ではありますが「仲のいい夫婦」と思っています。

したがって、今回または今後のテーマとして、夫婦仲が以前の恋人同士のような関係を取り戻すきっかけになるようなイベント事を提案していきたいと考えています。R60世代の良い夫婦コーディネーターになれればと思っています。

筆者のコーディネートの基本は1泊ですが、中抜きすれば日帰りが可能となります(愛知県は尾張地区や名古屋、岐阜県は西濃地区)。加えて、地元の食べ物をいただくことを重視した内容となっています。読者の皆さんが感じるであろう、面倒くさい調べ事も、お得情報などを加味して発信していきます。まずは、日帰りデートから始めてみてはいかがでしょうか。

前回の旅も実は三重県なのですが、結構近場だったということもあり、今回は同じ三重でも少し遠方の旅となります。前回の内容はR60に相応しい距離感ではないとの反省を踏まえ(主観が主な反省点となりますのでご容赦ください)、前々回と同等の距離で計画を立てております。

R60のアクティブ感が一般的にどの程度かは、客観的な指標が存在していません。筆者の実年齢も、所謂「アクティブシニア」というカテゴリーには未だ数年あります。それゆえ、筆者の願望を踏まえ、「セルフアクティブシニア」の予行練習を皆さんと共に作り上げたいという内容になっています。

DAY1でご紹介した通り、我が家の計画は食事優先の旅となっています。その結果として、観光やアクティブ体験などは補足の計画を組み、食事時間を妨げることがないように配慮しています。

つまり今回のメインは鈴木水産さんであり、1日目がこれに該当します。思わぬ出来事の結果、サブであった夜食がなくなり、ホテルで寛ぐ結果となってしまいました。しかしながら計画としては、1日目でほとんどを済ませ、2日目はほぼ帰路のついでに行動する予定を立てています。

これは今後も我が家にとって変わることのない仕組みになりそうです。その理由はいくつかあります。一つ目は、予定外の事柄(渋滞や混雑、そして間違いなど)に対応するゆとりを設けること。二つ目は、予定を詰めすぎて疲れること(リピートしたくない状況)を防ぐこと。三つ目は、リピート時にさらに深掘りできる状態にすること。これらの計画の傾向は、なんとなくコロナ禍の辺りから我が家では始まっています。意外ではありますが、また行ってみたい旅になること(全行程ではなく一部をピックアップすることも含め)が多い気がします。この計画パターンの思考は、皆様にもお勧めいたします。

前項の理由から、下調べをほとんど行わずに2日目の予定を立てています。宿泊先をGoogleマップで下調べしていた際に、かなり近い距離感で「伊勢志摩国立公園」と記載されていました。筆者の知識不足により、その記載場所の近辺に公園があるのだろうと思っていました。最も近い観光スポットを選び、その風景の投稿やストリートビューを使ってイメージを膨らませたのですが、ピンとこないのです。こんな感じかとかなりの落胆を覚えました。

このような理由を含めて、再三記載している通り2日目は帰りついでに計画を練りました。それは、パールロードを経由して牡蠣の名産地である的矢までドライブをする計画です。もちろん道中の海産物店に立ち寄り、食事や持ち帰りの珍味を物色する計画も忘れていません。結果的にはドライブコースとしては予定通りとなったのです。

実はDAY2のドライブコースよりも遠方の志摩半島までを含め、さらに戻ること伊勢神宮あたりまで(つまりDAY1の二見浦の夫婦岩も含む)約555㎢もの広大な範囲が、伊勢志摩国立公園だということが帰宅後の後調べで判明しました。

以下に伊勢志摩国立公園の範囲をリンクしておきます。濃い緑の色の範囲が該当します。驚愕の事実です。

島周辺の景色
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広大な伊勢志摩国立公園

  • 島周辺の景色
    島周辺の景色
島周辺の景色
島周辺の景色

さて、広大な伊勢志摩国立公園の広さを堪能しようというつもりはほとんどなく、主目的といえば的矢の牡蠣です。当日はドライブコースの終点を的矢湾大橋(志摩スペイン村付近)とし、時間の許す限り牡蠣三昧を帰り道の工程で行うことにしました。

道中に海産物の販売店をチェックしたので、珍味の買い出しはできると踏んでいます。予定外といえば、ホテルを出てから的矢湾大橋までの到着時刻が、かなり早くなったことです。ホテルではかなりの度合いでくつろいでしまったので、時間が足りないかもと想像していました。しかしながら、正午前後に到着する腹積もりであったのに対して、11時前には的矢湾大橋に到着しています。信号にほとんど出くわさない状況が、時間を短縮する要因になったのではないかと思います。伊勢志摩国立公園恐るべしといったところでしょうか。

いくつかの候補は存在していました。その中でも時間の余裕度合いや、道中の空き具合から考えて相差海女小屋を選択しました。相差の地域には複数の海女小屋があり、当日の予約でも探せるだろうと踏んだからです。結果として、「海女小屋 相差かまど 前の浜」さんを一発で引き当てることができました。

少し前に能年玲奈さんが演じていた、「あまちゃん」が世間を賑わしていた時期があります。それにあやかっているのかどうかは分かりませんが、到着してみると意外にもインバウンドや若い世代にも対応した街づくりになっている感じがします。事実、「海女小屋 相差かまど 前の浜」さんには、筆者より数世代年下と思われる女性客や外国人観光客が来店していました。もちろん同世代らしき男性客の団体も来店していて、需要が高そうなイメージがします。

当日は残念ながら当日の予約扱いとなり、固定の定食セット限定の受付しか不可な状況となったのですが、とりあえず体験すべきとうかがいました。その中身は、固定メニューの中に特産ともいえる的矢牡蠣が入っていないのです。誰か予約客の中に、牡蠣を食べている団体はいないのかと見渡してみても、殻は一つも登場していません。後で説明があったのですが、シーズン当初としては相当に育ちが遅いとのことでした。いつ頃に再度伺ったら食することが可能なのかを質問したところ、経験したことがない状態なので分からないとの返答をもらいました。

天候を含めて、かつて経験したことがない状態が多発している昨今です。当日の気温は11月にもかかわらず、20度を超えていたので仕方のないことなのかもしれません。DAY1に登場したアッパ貝が登場したので、気分を変えて雰囲気を楽しむことにしました。

海女小屋 相差かまど 前の浜
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海女小屋 相差かまど 前の浜

海女小屋 相差かまど 前の浜
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海女小屋 相差かまど 前の浜

海女小屋 相差かまど 前の浜
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海女小屋 相差かまど 前の浜

海女小屋 相差かまど 前の浜
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海女小屋 相差かまど 前の浜

筆者にとって海女小屋は初体験になります。総じての印象は、アクティブなグルメといったところでしょうか。雰囲気も併せて食を楽しむ場所だというのが感想です。実際に体験ツアーと銘打った催しがあります。食事の経験以外に、海女さんの衣装(ユニホームを)を試着して海女さんとの集合写真を撮る内容となっています。もしかしたら、ウェットスーツも着たりするのかもしれません。リンクを貼っておきますので、皆さんも計画の一案にしてみてください。因みにその体験ツアーの中身には、海女さんと会話して日頃の様子を耳にすることができるようです。しかしながら、相差の海女さんは気前がいいと見受けられ、ツアーを頼んでいない私たちにも、日頃の話を沢山してくれたので、何か得した気分になりました。

そこで登場した話の中に、前記の通り異常気象の状況説明を受けたのです。牡蠣が育っておらず、本来の仕事をしていない状況が続いているとのことです。今シーズンの予測が立たないので、今後の狙い目は春先の産卵の頃を目指して訪れる方が、牡蠣を食べるという目的なら適していると仰っていました。

また、「せーまん・どーまん」という陰陽師由来の、海女さんにとっての魔除けの話を伺い知ることになりました。星の形が「せーまん」の印で、安倍晴明の波紋です。九字紋(臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前)と同じ形が「どーまん」の印で、芦屋道満の由来です。この旅の中では、筆者のツボにはまるポイントの最上位に登場します。ブログを立ち上げてから一度も陰陽師にまつわる内容が登場していないのですが、これを機に少しずつ登場させようと考えています。「せーまん・どーまん」の詳細はリンクを貼っておきますので、是非ご覧ください。お土産に手ぬぐいがあり、「せーまん」と「どーまん」の印が染められています。

相差のお土産
相差かまど周辺のお土産屋
  • 海女小屋 相差かまど 前の浜
    海女小屋 相差かまど 前の浜

滞在することいつものごとく約1時間半くらいになりました。12:00到着なので、13:30過ぎといったところでしょうか。後は帰路へと向かうのみの予定です。ホテルからの道のりは、ほぼ2~3路線しかなく、道中の物産店も鳥羽駅方面には多数あることもチェック済みです。少し時間に余裕があるので、辺りを探索することにしました。ここからは、時間の許す限りのノープランです。

サクッと調べた街並みに向かう道中を、海辺を歩きながら探索することにしました。歩けばお腹が減り、旅の最後の食事を楽しむことができるかもしれないとの考えに至ったからです。結果からいうと、(主観によるものですが)海辺はかなりの見応えがあります。またチェックした街並みもいざ歩いてみると、古くて新しい感じを覚えました。古民家のリノベーションをイメージした街並みといえば想像がつくと思われます。街並みの画像についてはデータが破損してしまい、貼っておくことができないので、代わりにリンクを掲載いたします。

海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色
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海女小屋周辺の動画

海女小屋から漁港を探索すると現れてくる景色です。防波堤が存在しており、波が静かなら釣りができるのではと、刺身を食べる食いしん坊なイメージで観ていました。

海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色
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海女小屋周辺の動画

漁港から半島側の通路を探索した動画。さらにその先を進んでいくともう一軒相差かまどが存在します。筆者は断崖に身震いしてしまい、たどり着くことができませんでした。完全予約制とのことです。かなりの断崖絶壁の場所に作られており、かつ付近には巨大な渦潮がある景色です。どうやって建築したのかと思います。あえて画像などは掲載いたしませんので、怖いもの見たさでチャレンジしてみてください。

海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色
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海女小屋周辺の動画

  • 海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色
    海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色
  • 海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色
    海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色

身震いのする断崖絶壁から漁港に戻り、堤防を経由して街並みへと向かいます。堤防沿いには、夏になると海水浴場になる砂浜があり、半島とは別の穏やかさを感じることができます。とはいっても、きっと天候次第だろうとは思います。なんせ防波堤は三階建てほどの民宿の屋根よりも上に建築されています。近辺はリアス式海岸であるため、防災のことを考えると当然の作りかもしれません。

そして街並みに到着します。街並みといっても100mあるかないかの坂道を上る程度です。しかしながら、かなり小高い急坂を登っていくことになります。頂上からは白浜海岸が見渡せ、道中には景色映えする神社やカフェが立ち並んでいます。かなりの高揚感と共に探索することができます。

筆者のお勧めNO.1です。古民家をリノベーションした店舗は、一階がお土産屋、二階がイートインスペースとなっています。お隣に対比した現代風な「オウサツキッチン」というカフェがあり、両方の食事をイートインできる仕組みになっています。企画としては、すごく良くできていると感じます。この2店舗の存在により、より幅広い客層に支持されるのではないかと思います。

筆者の最近の感性からすると、R60には「海女の家 五左屋」さんが最適ではないかと感じます。リンク先のHPにも記載されていますが、筆者一押しの「せーまん・どーまん」グッズのほか、オリジナルコラボのお香など、お土産というより自分用に買いたくなる商品が目白押しとなっています。ここは押さえどころです。皆さんも是非お立ち寄りください

  • 相差のお土産
    相差かまど周辺のお土産屋

街並みの頂上付近に水槽が配備された「海女茶屋じょい」さんという軽食店を発見しました。軽食といっても、おつまみ類を提供するお店です。小腹が減った時に活躍するお店かもしれません。

筆者は本心でいうと生牡蠣にあたった経験があり、食べることをためらいがちです。二人で同じ食事であたった生牡蠣に対して、redkabagonさんは確率の低いロシアンルーレットと呼び、意に介していません。生涯の的中率は100回食オーバー中4回で、今後の人生にはあたったとしてもあと1回くらいだろうと、高を括っています。今回の提供には生牡蠣がなかったのでほっとしています。

  • 海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色
    海女小屋 相差かまど 前の浜周辺の景色

相差の出発時刻は15:00ごろ。後は帰路の道中にお土産か海産物の仕入れを行うのみです。このパターンがR60のお勧めの基本です。季節柄にもよりますが、15:00ごろといえばもう一つくらいは計画に入れておきたくなるものです。道中をイメージできていれば、時間の余裕に合わせて計画の変更が行えます。

観光なのかアクティブなのか、または物産購入なのか、それは趣向によって変わっていきます。我が家は、より食べる行為に近いものたちを選んでいます。主観的に判断すると、伊勢志摩の地域ではアクティブは一般的ではないような感覚を持ちます。それは他者にとって、特にマリンスポーツを趣向とする人々には、違うスポットと捉えるかもしれません。

釣りやダイビング、船舶の操縦などかなりのスポットといえる環境があるのも事実です。また昨今では「歴女」という呼び方が存在するように、神社やお寺を巡ることが好きな人々にとって伊勢神宮をメインにしない旅はあり得ないのかもしれません。

そして我が家が最後に選んだのは、またしても牡蠣です。付け加えてredkabagonさん1㎏の冷凍の牡蠣をアレンジレシピ用に購入しています。こういった行動は、時間的余裕と趣向に合わせて行うことにより、思い出に深く残るとともにリピートに繋がるものだと確信しています。筆者個人は、胃袋に余裕はほとんどないのですが。

  • 鳥羽駅での最終の食事
    鳥羽駅での最終の食事

鈴木水産さんの支店と迷いましたが、「みさきさざえ店」さんを選びました。サザエ店にも関わらず、牡蠣とアッパ貝とあさり、そして伊勢海老のあら汁という、外しのオーダーがredkabagonさんのすごいところです。店内には多数の芸能人の色紙が貼られており、女将さんのトークはイケています。もしご来場の際は、「鹿待ち」とは何か質問してみてください。爆笑トークが待ち受けています。

筆者にとってすごくセンスがあるポスターを発見したのでご紹介いたします。ロゴデザインなど印刷系のデザインを細々と行っている私にとって、このデザインはすごく攻めた印象がします。良し悪しを含め、かなりのインパクトを持ち合わせているように見受けます。

パルコのポスターや、我が地元の東海発モード学園のCMを思い起こすインパクトを醸し出しています。相差の海女さんの会話の中でも感じましたが、一言でいうと気前の良さを感じずにはいられません。主観的には、海女さんを伝えるのにはとても良くできた作品だと思います。

  • 鳥羽駅の周辺
    鳥羽駅の周辺

スライドの最後にイルカの像が登場します。筆者の泊まった大江戸温泉物語Premium 鳥羽彩朝楽さんの目と鼻の先に、イルカ島がありそのゆかりなのかもしれません。今回redkabagonさんは牡蠣1㎏をその先にある鳥羽マルシェさんで購入しています。「みさきさざえ店」さんから鳥羽駅を経由して、徒歩10分程度で辿り着くことができます。。

こうして1泊2日の旅が終了しました。いかがでしょうか。特化した内容は皆様にとって参考になる点もあれば、全く趣向に合わない場合もあるかと思います。一つの意見に対して相違がある場合、それが他者にとっての計画をイメージするきっかけに変わる可能性もあると思います。

もし伊勢志摩方面に夫婦旅行を考えている場合に、違ったアイディアが生まれてくるならば、この地域が活性化する手助けになるかもしれません。大事なのはR60世代が、主観性をもって夫婦の時間をより良く過ごし、絆や思い出を深く共有することだと思います。手段は十人十色

だと思います。より我々のご紹介が参考になることを願っています。
今後については三重県と滋賀県及び福井県にスポットをあて、同一道中を深掘りして情報発信をしていく計画をしています。ご期待ください。

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